プラハの飲み屋にいけば必ずいる親父。
彼らは例外なく一人で佇む。一杯のビールを一時間かけて飲む。そして、何時間もそこにいる。
けれど、誰もなにもいわない。バーマンにとっても彼の存在があまりにも日常すぎるのだろう。
そんな親父はそこに座る間、身じろぎもしない。
彼らの脳裏をかすめるものはなにか。
知る由もない。
過去の栄光か。過去の恋人か。それともなにか。
こんな光景のあるプラハという街、チェコという国。
毎日近くの酒場で眺める。
ベルリンではとうの昔になくなった風景なのだろうが。
さてどんなものか。
しかし。この親父、冬の入りに半ズボンにTシャツである。
プラハの下町の親父恐るべしである。
なんでまた自戒。
[…] プラハはおろか、どうやら、チェコ中で登場するとおぼしきこの半ズボン親父たち。(先々回のLügenlernenでも、このような親父たちが出現するであろうバーに書いた。) […]
[…] いくと必ず半ズボン親父が出没するといういわくつきの場所でもある。 […]