京都大学・西部講堂、2012年1月。

ここへは本当によく来た。この京都大学の西部講堂の隣にあるサークル棟へと先輩を尋ねて。ここは京都という街における日々の探検のアジトのようなものだった。 もちろん、講堂で行われるイベントにも時折足を運んだ。むしろ、京都を出てから、そして、ベルリンにいってからも、時々都に戻る折にも度々。ベルリンから戻ってきても、京都、特に京都大学の周辺は、ゼロ年代の初頭からベルリンに居を構える小生にとっても、違和感なく帰ってゆける場所でもあった。 多分、京都出身の高校生にとってはこの京都大学のサークル棟の先輩訪問は、ある種の儀式のようなものではなかったか。今から思うと、小生は大学進学前にして、京都大学という、自分の故郷の最高学府にして、京都最高の解放区なるものの神髄に触れられるという僥倖にあずれたものである。