ビールを飲みに駅にいこう。プラハ・デイヴィツェ駅、2015年5月14日。

チェコの駅ナカ飲み屋は小生のチェコにおける最大のツボの一つである。 駅とは、内田百閒がかつてのたまったように、「なんにも用事はないけれど、列車に乗つてどつかへいつてこよおとおふ」というように、用事があるにしろないにしろ、列車に乗ってどこかへ旅立つ場所でもあり、かつて小生が幼きころそうであったように、列車を見にいくような場所であり、カメラとヘビーな三脚を抱え方々を飛び回る鉄男にとっては聖地も同然の場所である。 ところが、この国には、駅に「飲み」にいく、という、極東の我が祖国にはまず存在しない言い回しが存在する。そのような言い回しが存在するぐらい、この国の駅という駅には、飲み屋が、鉄道の駅のあるところ必ずといってほど存在する。

最強のビール注ぎ職人はポニー。ブルノ、チェコ共和国、2014年4月12日。

この4週間で三回目の訪問となったモラヴィアの首都はブルノでのことであった。(その一回目のストーリーはここから、英語) そこにいたこれまで小生が見て来た中で最強のビール注ぎ職人の話である。 あほーい、今おいどんはブルノじゃけんど、ちょっくらモラビアくんだりまでこやしまへんか、とその前日の金曜日の深夜前に小生のダチより連絡が。 なんで、土曜日の午前中に、ブルノへいくだ、と手帳と読みかけの本を一冊とカメラだけをもって近所のパン屋に出かけるような格好で、プラハの中央駅に向かったのであった。