ダニエル・ドゥフェールによるミシェル・フーコー。

ダニエル・ドゥフェールによるミシェル・フーコー。

ミシェル・フーコーという思想家が鬼籍にはいって、今年で31年になる。 最近、フーコーの生前の公私におけるパートナーであったダニエル・ドゥフェールが、ドイツはdie Tageszeitung誌のインタビューに応えた。ドゥフェールのインタビュー形式の自伝が、ベルリンはメルヴェMerve Verlagからドイツ語で翻訳出版されたのに際しての行なわれたものであった。 ダニエル・ドフェールは1937年生まれの今年78歳。1926年生まれのフーコーの11歳年下である。ドゥフェール自身も社会学者であり哲学者であるが、なによりも、フーコーの死後、エイズ及びその患者の為に立ち上げたAIDESという組織の発起人としても知られている。 ドゥフェール自身によって語られる自身の政治的経歴、そしてフーコーとの公私における関係についての下りは、それだけでも興味深い。特に、フーコーがどれだけ国家権力と日頃から敵対的にあったか、という闘う思想家の一面をかいま見るに充分なエピソードも語られている。

Anja Lechner & François Couturier-Moderato Cantabile

Anja Lechner & François Couturier-Moderato Cantabile

最近は全く自分の聞く音楽について全く書いてこなかったけれど、久々に素晴しいセッションを耳にする機会に恵まれたので、それについて今日は少し書き留めておきたい。 ECMというミュンヘンをベースにしたレーベルを小生は高校生以来ずっと追い続けている。1969年にマンフレッド・アイヒャーによって創設されたレーベルは当初からジャズを皮切りに、民族音楽から現代音楽まで、ジャンルを超えた音楽を紹介し続けている。特に1984年にスタートしたNew Seriesは創立当時から現代音楽をフィーチャーし続けている。このころまだ世界的には未明であったアルヴォ・ペルトやギヤ・カンチェリといった作曲家をいち早く紹介したのもこのレーベルだ。特に中欧や東欧、あるいは中東・コーカサスといったなかなか他のレーベルでは耳にできない作曲家の作品を重点的に世に問い続けているのもこのレーベルの特質だ。

パルドゥビチェの火葬場。2014年10月15日

パルドゥビチェの火葬場。2014年10月15日

先週半ば、カメラバックの奥底からカラーのブローニーフィルム2ロール、一年ぶりぐらいに発掘された。特に何を撮ったのか思いを巡らせることもせず、そのまま、他のフィルムと一緒にそのブローニーフィルムを現像に出したのが、一昨日ぐらいに戻って来た。 ひょんなことからその存在をすっかり忘れていたそのネガティヴには、ちょうど去年の今頃、プラハを去る前ごろに撮った絵が写し込まれていた。 昨年の今頃はまだプラハに住んでいたのだ。 この春から夏にかけて博士論文の執筆とリサーチで図書館に住むような生活が続いていたその多忙さから、昨年の今頃の話など、遥か彼方の昔である。