ユーリ・アンドゥルホヴィチによる昨今のウクライナ情勢についての公開書簡。

皆様もご存知かと思うが、年末からキエフの独立広場を占拠したヤヌコビッチ政権へのプロテスト行動が今現在も続いている。

キエフでの状況はここ数日である意味臨界点に達したともいえる。抗議行動への弾圧は現地でも相当にエスカレートしている模様で、政権は抗議行動をあの手この手を使って取り締まろうとしている。

ここ数日メディアを飛び交う写真や映像はとても現実のものとは思えないほどだ。
http://www.boston.com/bigpicture/2014/01/riots_in_ukraine.html
http://www.rferl.org/media/photogallery/25240076.html

昨日、ウクライナ人作家のユーリ・アンドゥルホヴィチによるウクライナ情勢についての公開書簡が、彼の著作を発表しているドイツのズールカンプ社を通じて、発表された。時同じくして、同様に彼の著作を出版しているポーランドのチャルネ社からも同じ内容の書簡が公開された。皆様もご存知かと思うが、年末からキエフの独立広場を占拠したヤヌコビッチ政権へのプロテスト行動が今現在も続いている。

アンドゥルホヴィチは独立後のウクライナを代表する作家で、彼の作品はドイツ語、英語、ポーランド語、チェコ語などヨーロッパの主要言語などで紹介されている。彼はドイツ語にも堪能で、ライプチヒやフランクフルトの本の見本市にも毎年のように登場している。

小生自身、彼の著作に触れたのは、2005年のオレンジ革命の折。当時のウクライナ情勢についての見解や、ウクライナを中欧文化圏を位置づけようとする独自の文化論などを精力的にドイツのメディアに寄稿していたのだが、それが彼の執筆活動にふれるきっかけとなっていった。その彼の著作に触れたことがきっかけとなり、その年の10月にウクライナを訪れたことが、小生の中欧や東欧への情熱をよみがえらせる決定打となったことは、ここでいくら強調しても足りないことはないだろう。

今回、彼の声明を翻訳しようと思い立ったのは、そうした現在の小生は彼の作品に出会うことなくばありえなかったという思いもあるが、その小生の自己形成なるものに多大な寄与をしてくれたともいえる彼への義理にも似た気持ちからともいえるだろう。けれど、なによりも、この彼の声明に書かれていたこと、それを真実と受け止めるならば、現在のウクライナの情勢は決して対岸の火事の出来事とは思えなかったからだ。

以下は、ズールカンプ社を通して昨日リリースされたアンドゥルホヴィチによる声明のドイツ語訳を日本語へ重訳をしたものを、ウクライナ専門家であるH君によるウクライナ語原文との比較校正をえたものであります。是非お目通しをあれ。

ユーリ・アンドゥルホヴィチによるウクライナ情勢についての公開書簡。 by Lügenlernen

ではまた自らの不明を自戒。