プラハの北の下町はホレショヴィッツェにある小生が昨今最も愛するチェコ飲み屋でのことだ。
前回紹介した半ズボン親父の隣には必ずといっていいほどいる親父の一人である。
タバコを燻らせ数独をひとりで繰り広げる親父のそばには手書きの伝票が。
そこにはすでに6つほどの縦線がひいてあるのみ。
これは大ジョッキ6杯飲んだという意味である。ジョッキが親父のそばに置かれるごとに、バーの親父がサクッと一本縦線をひいてゆく。
そして、勘定のときに、バーの親父がこれをみて清算する仕組みなのだ。
と思っていたらば、親父のそばに誰かが座ったのである。友人なのか、飲み屋仲間か。ただの相席か。
それにしても、一人で待つ間に6杯は飲むのだろうか。
なんで今度こそは親父と対決、そしてまた自戒。