西ドイツのとあるど田舎での一年でもっとも長い週末。エンガー、48時間。

このヴィデオが今日これから小生のいいたいことをすべて代弁してくれるかもしれない。

さて。遠路はるばるやってきた西ドイツはノルトライン・ヴェストファーレン州エンガー。

はっきりいおう。ドがつく程の田舎である。多分、ヨーロッパもとい世界中どこにでもあるに違いない、しかし、なにもなさすぎるそしてお土産特産品など探すまでもないほどの田舎である。そこに住まうわずかながら希少種として存在するはずのパンクもSternburgこと独逸もといヨーロッパ最強のションベンビールがないことに苛立って路上で吠えまくる日々を送り、そして、カリフラワーを頭の上に載せたお婆ちゃんたちとお散歩にくれるプードル犬ばかりのど田舎街を蹴散らしつつ、そのど田舎ゆえの希少種であるパンクを引き連れジャイアンのごとく我が物顔に闊歩するはずの御犬様も退屈して、俺様をベルリンへつれってくれえと、毎晩、おーんおーん、吠えるに違いないようなど田舎である。


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ついでにいうと、小生はこのエンガーで、小生の同僚曰く、典型的な西ドイツの退屈な田舎、それもドがつくほどの田舎を体験したのである。そして、はっきりいおう、このエンガーはいままで小生が地球上でいったことのある場所で最も退屈な「ど」の上にもう一つ二つは最低「ど」がつくほどの「ど田舎」である。

ど田舎にもあなこれおかし、と思えるようなディテールに時折出会うことがある。都会での生活で滅多にお目にかかるのできないものがそこにはあるからだ。しかし、それを探すことも億劫になるが故の「どどど」田舎なのである。

西ドイツ、ヨーロッパで最も退屈かつ横柄な大いなるど田舎。もっとも、皆がど田舎といっているような中にも、注目に値すべき知られざる日常があるのかもしれぬ、と改めて注目をする、そんなこともはばかられるほど、徒労に終わっているようなど田舎こそが、この西ドイツはノルトライン・ヴェストファーレン州エンガーなのである。

それでもそんなド田舎にやってきたのはサッカーのトーナメント、その名もKicken für Afrika、小生訳「アフリカのためにいざやケッタクレン」というさも香しき名の祭りのためである。ど田舎といっておきながら、今年でかれこれこのフェスティヴァル参加も4回目となった。小生が小生所属のサッカー部CFB Hasenheideの同僚と毎年この西ドイツのど田舎まで遠路はるばるベルリンより襲来するは、この祭りがサッカー大会と銘打っておきながら、家族やパートナーの目を気にせずビールを飲んだくれることができる素晴らしき週末を提供してくれるからである。もちろん、夜はパーティーで爆音で音楽がかかりそれこそサッカーのグランドが巨大なパーティー会場になる。パーティーで踊り狂った後は、ナイター照明が落ちたグラウンド上の暗闇で男女の営みにくれることも可能である。

小生も飲んだくれ踊り狂った後、グラウンドの上でで朝もやの中、身体中を朝露にまみれ目を覚ませば、見知らぬ行きずりの一晩の縁となったらしきジャーマンギャルが小生の軀にもつれて同じように朝露にまみれて横たわっていたこともあったが、もはや3年も前のことである。が、それはまた別の話。

なんで今日はこのヨーロッパのど田舎での退屈なる日常に疲弊した西ドイツの若者が戯れに行う祭りの模様から数枚をチョイスしておこう。

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それにしても西ドイツのど田舎はかも退屈な、という一例にすぎない。それがゆえ、みなサッカーをしているはずなのに、サッカースタジアムにいったかごとく大暴れの上、詮無く発煙筒をたき、酒池肉林の御乱交を繰り広げるのはその背後にある退屈すぎる日常がゆえなのである。

つまり一年の大半の退屈の日々が存在するのは今日この日この瞬間の祭りの日の為なのである。

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2009年9月プラハにて。まさしくこの右の兄貴のTシャツに書かれているこの一語がすべてを語っている。

小生はこの後、このエンガーから阿蘭陀国はアムステルダムへむかったのであるが、一週間にわたる阿蘭陀はアムステルダム滞在をえて、アムステルダムは小生のヨーロッパの西の最果ての地とあいなったのであるが、やはりベルリンとアムステルダムの間には巨大な空白が横たわっていることを再確認した次第である。とはいえ、小生にとって、アムステルダムはあまりにも西に位置しすぎる。

それでも、かつては長崎の出島と一直線で結んでいたヨーロッパにおける日本との玄関だった場所である。故に小生の私的ヨーロッパ地図の西の端に浮かぶ小島、それが阿蘭陀であり、アムステルダムなのだ。アムステルダムからはもはや日本に帰るのみである。遠路はるばる大陸を横断、修羅場をくぐり抜けた証として、ルーラーを取得したドラクエの主人公のように。

小生は、しかし、それほど器用ではないので、中欧や東欧、あげくは中央アジアあたりの国境地帯で右往左往しているのは、三十六計逃げるに如かずと(ジャーマン)モンスターとの対決を回避してばかりでレベルアップをしないでいる故なのであろうか。

なので、アムスから先へ進めない小生は、パリ?ロンドン?すいません、どこっすか、その街?といつも言っている通りでなのである。アムスの向こうにあるヨーロッパを代表する大都会もはや十年以上に及ぶベルリン生活でも訪れる機会は未だにないままである。多分この調子では次の十年も訪れる機会はないだろう、と勝手にほざいておきながら、今年のクリスマスあたりにロンドン初上陸!などとこのLügenlernenで打電する可能性もとりあえず除外しないでおく。一寸先は謎だらけなのである。

今日は大口が過ぎたのでまた自戒。ではまた。