ポーランド領ノイケルン。

ベルリンにはポーランド人がたくさんいる。

小生が住むノイケルンは恐らくベルリンでも屈指のポーランド人街だ。

もともと隣国ということもあり、しかもベルリンから100キロも行けばポーランドということでかつてからポーランド人が多かったけれど、昨年4月からポーランド人に対しての独逸での労働制限がなくなったこともあり、この一年特に増えたような気がするのは気のせいでもなんでもない。

街をあるけば、そこら中でポーランド語が飛び交っているし、Kurwa(くそったれ)とマシンガンのように5秒間に5回もさけぶポーランド野郎ポラックに出くわしたこと数知れず。中国人とののしられたこともあるし(その時はチェコ語でポラックファ×ク、と言い返してやったが、おもっきりメンチをつけかえされた)、中途半端にポーランド語なんかしってるばかりに、良く耳にはいってくるどころか、ポラック軍団に四方八方全面包囲されているような気がして、四面楚歌な気分にも時々なる。

その上、小生の住まうノイケルンの目抜き通りカールマルクス通りにはViva poliniaとか Cafe Polskaなど、これでもかというような名前のポーランドカフェが乱立している。

とはいえ、角をまがればトルコ兄貴たちが集うバーもあるし、ブルガリア、アルバニア、セルビア、クロアチアの地名がついたバーやスポーツバーが軒を連ねていたりと、一つ通りを越えただけでバルカンの香しさ満載の界隈もある。

かとおもえば、その側でヒップスターたちが夜な夜な集う飲み屋やギャラリーもどき、ギャルたちがカフェ・ラテを飲んだりやケーキを食するようなカフェがあるし、そんなヒップスターなんぞには目もくれないようなハードコアパンク野郎たちが体じゅうにイボイボのたったものをつけて、Sternburgなる小便麦酒を飲んで悪態をついていたりもする。

これこそがノイケルンだ。ノイケルンとはベルリンの中に浮かぶさまざまなナショナリティやエスニシティ、そしてマイナーとも形容できる文化が形ずくる群島のような場所なのだ。

上の写真はノイケルンの南方にある団地街で発見した落書きである。小生もいつの日か「日本」とでかでかと落書きしてみたくなるのだろうか?

その他ベルリンという国際都市に浮かぶ飛び地、ポーランド領ノイケルンから香ばしき数枚。

昨日のロシア対ポーランド戦はベルリンはミッテ、Rosenthaler Platz近辺でポーランド人の友人ら数人と観戦。Torstraße近辺はポーランド人であふれかえっていた。ロシア人の姿はどこに、というぐらいに。もっともロシア人は西ベルリンのシャルロッテンブルク、またの名をシャルロッテングラードにわんさかいるのだろう。

試合はロシアがまたしても先制した。ポーランドもKubaことブワシュチコフスキの見事な同点弾で追いつく展開。ポーランドも全力をつくしたが、もう一点が遠かった。それにひきかえ、ロシアはボールポゼッションをしながら、ポーランドを軽くいなし、わずかなすきをアルシャービンを中心に執拗に狙ったサッカーは見事だった。ロシアにとって危ないシーンは数える程で、それ以外はいやらしい程の省エネサッカーをしてのけたその結果は引き分けだけれど、ロシアの狡猾さだけが目立った試合だった。ポーランドを相手に一ポイントを重ねたわけで、次のギリシャ戦でも最低引き分けで一ポイントを積み重ねればグループリーグ突破は固い。

とはいえ、ロシアは次のギリシャ戦、確実に3ポイントをとりにくるだろう。もちろん、このグループを一位でぬければ、グループBの二位とあたる。グループBとなると独逸、葡萄牙、オラニエ、デンマークのどのチームか。ロシアにとってはデンマークがぬけてくれれば、もってこいの展開だ。ロシアにとってはグループリーグはどの順位で突破するかは、次の対戦相手を計算しながらの戦いだろう。(おそらくグループBを二位でぬけるのは葡萄牙かオラニエのどちらか、いずれにせよ最終戦の結果次第だろう。)

あまりにも誰もいわないのでいうが、ロシアは今大会の台風の目だ。監督のアドフォカートが昨日試合後の記者会見でロシアが今回のトップチームといいきったらしい。彼のビックマウスは有名なので、それに便乗するわけにもいかないが、チームの完成度では現地点では今大会一かもしれない。アルシャービン、デニソフ、ジャゴエフは切れに切れまくっている。

もちろん真価は独逸や西班牙などと対決して初めて明らかになるだろうが。伊太利亜だって、あまりにも評価が低いが、西班牙戦をのらりくらり乗り切った戦いぶりはやはり本物だ。

今回のユーロはなかなか見所が満載だ。これといった優勝候補がいないから。西班牙や独逸だって飛び抜けて強いわけではない。非常にどのチームも拮抗した実力をもっているだけに、まだまだどのチームが勝ち抜いてくるか読めない。

今日はオラニエ対独逸!オラニエの衰勢やいかに。さてさて。

最後に小生のサッカー神であられるデニス・ベルカンプのゴールで今日はおしまい。ではまた自戒。Oranje!