ロナウドか、それとも。

年から年中サッカーばかりみてるわけにもいかぬのだが、やはりサッカーのヨーロッパ選手権のような大きな大会になると、根っからのサッカー馬鹿でもない小生ですら、こういった祭りに参加せぬことには話ははじまらぬ。

すでに前回のユーロから4年がたった。あっという間だった。この4年間になにがあったかも次々に思い出されてくるが、年月の流れは容赦ないもので、現在に喘ぐ小生にそんな暇もない。

前回のユーロの時もベルリンも例に漏れずサッカー馬鹿であふれかえった。トルコの躍進もあったし、クロイツベルクの街角は試合ごとに人でごった返した。決勝トーナメントの第一戦でトルコがクロアチア相手に素晴らしきどんでん返しをやってのけて、試合後はKottiことコトブス門の界隈は革命でもおこったかのような大騒ぎになった。そんなことも遥か彼方の出来事のようにおもえるけれど、まだ4年前の出来事でしかない。

今日はあの独逸がポルトガル相手に初戦を戦い、1−0で勝った。良い試合だった。葡萄牙も次の決勝トーナメントに進む可能性はかなりある。

生まれながらのオレンジ色の血が流れる小生は同時に根っからのアンチ独逸でもある。

けれど、昨今の独逸代表は強い。これは認めざるをえないし、オランダのお株を奪ったようなトータル・フットボールもそして若いプレーヤーたちも魅力的だ。

良い試合がみれれば小生よい。どちらかに肩入れすることはない。オラニエの試合でなくば。

昨日は今大会二試合目のロシア対チェコ戦をみたけれど、ロシアはチェコを圧倒した。チェコも出来は悪くはなかった。チェコの時間帯もあったし、むしろ、ポーランドとギリシャの緩い開幕戦をみたあとだったので、両チームのプレースピードの早さは際立っていた。

けれど、ロシアのサッカーはチェコの遥か上をいっていた。パスサッカーといえば簡単かもしれないが、暖急をつけるサッカーもしっているし、テクニックのあるプレーヤーも多い。アルシャービンはとにかく切れていたし、走れるし献身的に守備もするファンタジスタ。それ以外に二ゴールをマークしてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたジャゴエフ。チェフを手玉にとった二点目のゴールだけでもそれに値したかもしれない。けれど小生は、いやいや、やっぱアルシャービンだろうと思っていたのだけれど。

4−3−3のフォーメションはオランダを思い起こさせるし、実際監督のオランダ人であるアドフォカートはロシアリーグ、特にゼニト・サンクトペテルブルグでUEFA杯を制している。ゆえにロシアサッカーを知り尽くしている。ロシアリーグのレベルの高さがなければ、これほどまでのサッカーに進化しているわけがない。実際ロシアチームの大半は国内リーグの選手だ。

はっきりいう。ロシアは前回大会に続き今大会の台風の目になるかもしれない。昨日のロシアの出来はそれぐらい素晴らしかった。ヒディンク時代に2008年のユーロでオランダを葬り去ったロシアよりも遥かに今回のロシアは進化している。まさしく昨日のロシアもトータルフットボールを実践していた。

このグループは昨日の試合をみただけでもロシアが一位通過で鉄板だろう。二位はチェコか。ギリシャにも可能性はある。2004年ユーロ優勝以来のアンチフットボールは脱したといえるだろう。誤審ともいえる前半の退場劇さえなければ、試合の展開はまた違ったものになった。ポーランドは昨日の試合だけ取るならば、可能性は低いと小生は感じる。もっとも、残り二試合で開催国の意地はみせて来るだろうが。

昨日の日本代表戦も日本にとっては上出来の試合だったし、試合運びもぬかりなかった。けれど相手はまだアジアなのだ。だから一人少ない相手に6−0というスコアは世界を目指すには当然の結果だし物足りない。世界には昨日のロシアレヴェルかそれ以上のチームがあと最低5つはあるのだ。ロシアのような相手と戦うまでは日本のサッカーが進化の具合などとてもじゃないがはかることはできない。昨日の試合の内容や結果など最低条件だ。

冒頭の写真は4月にウクライナはリヴィウの郊外をさすらった時の写真。団地の中にあったショッピングモールの壁にかかっていたクリスティアーノ・ロナウドの写真。ナイキの広告か。またウクライナの旅の話は後日必ず。残念ながら、ロナウドは今日この街でおこなわれた試合では主役にはなれなかった。けれどロナウドもだが葡萄牙は次の試合に期待が持てるサッカーをした。

その前のオラニエことオランダ対デンマーク戦は失望。オランダにチームとしてまとまりはなかった。デンマークも一方でアンチフットボール的でつまらない試合運びに終始した。勝ったとはいえ。

このグループBに関していえば小生的には独逸と葡萄牙に次のラウンドに進むのがフットボールにとっては公正であると思う。

さて。来週の水曜日、独逸対阿蘭陀。因縁の一戦。どうなることやら。独逸がオラニエを圧倒すれば、あきらめもつくというものだ。そうなれば、後腐れ無くロシアを応援できるだろう。

ではまた自戒。