ベルリン-ドネツク-エクスプレス: 2012年4月4日午後6時。「最終ゲート」。Hrebenneにて。

小生たちを乗せたバスは、ワルシャワ市街を半周して、ウクライナはリヴィウへ向けてと走る。ワルシャワの郊外から市街へでるあたりはモダンな自動車専用道路だったが、とたんに整備のされていないアスファルトの波打つ道へとさしかかる。

小生たち乗客は、ホップ、ホップ、車とともに飛びはねる、またはねる。窓はその度にびびびと震える。

そして、なんと道半ばでの工事の多いこと。ウクライナの旅の後、ポーランドの開催4都市をまわった時にもさんざん目の当たりにすることになるのだが、ポーランドの幹線道路は工事ラッシュ。それにともなう渋滞で車での移動は、高速道路が整備されているような区間以外は、非常にストレスがたまる。

ここのところポーランドはようやく、自国民にとっても非常に悪名高いPKPことポーランド鉄道もふくめた、交通インフラの更新時期にあるようだ。こうした工事は、ユーロ開催に関係があるのかどうか断言はできないが、もし関係があるのあらば、こうした工事は、急ピッチですすめたとしても、おそらくユーロ開催中に間に合うどころの話ではない(もちろん2012年4月現在)。

もっともポーランド側の幹線道路の工事の遅れ程度のことは、ウクライナにいけば、まったく取るにたらない話だということを認識させられるのだが、それはまた後の話。

バスはこうして遅々として進まぬ。どんぶらこ、どんぶらこ、どんぶらこ、と進む。

そして工事の区間をぬけて状態のよい道をスムーズに走り出したかと思えば休憩。2時間程も走っても、まだ道半ばも来ていず、そこはまだルブリンの手前。停まった場所はワルシャワーリヴィウを行き来する時に何度も休憩したドライブイン。なんのヘンテツもない。ただ店内におかれたスロットマシーンと宝くじの看板だけがわびしいだけの場所。こんなものは世界中どこにいってもあると思うが、ポーランドらしいと思わせるものはやはりある。

例えば、外にでたM君が漫☆画太郎かくやの銅像を発見。

これは復路に撮影。4月17日。ワルシャワへ戻る途上にて。
「ばばあ」もどき?食われる小生。

こんなものがあるポーランドなかなか奥ゆかしと騒ぐ日本人二人組。周囲の注目を集めていたのはいうまでもない。

するとバスの乗客の一人で、小生達の前のほうの座席に座っていた青年が、君たちどこにいくんだい、と話かけてくる。そういう彼もウクライナはキエフの実家にイースター休暇も兼ねて帰るのだという。もうワルシャワに長いことすんでいるらしく、パートナーはポーランド人だということ。彼はリヴィウに着いて、すぐ夜行列車でキエフに向うということで、小生達はリヴィウで人と会うがあいがてら一泊するため、旅程を同じくすることはできないが、小生達の旅の目的を話すと、キエフについたら是非連絡してくれ、といってくれる。そこで携帯番号でも交換しようという話になったところで、バスはようやく出発。

ところが、その彼は国境越え後、とんでもない目に会ってしまうのだが。それはまた次回の話。

そんな感じで動きだしたバスはルブリンにようやくさしかかり、この街は交通インフラの更新をすでに終えていたためか、あっという間に通過。それでも、ルブリンを通過し、国境との中間点ぐらいに位置する街全体がルネッサンス建築で著名なザモシチまでの区間も相変わらず工事が多く、遅々としてバスは進まない。

あまりにも時間の流れかたが違いすぎる。

ポーランドやウクライナでの旅では、そこで流れる時間の流れにまずは身をまかせねばならない。さもなくばその鈍重さに押しつぶされてしまうことだろう。

こうして、国境の通過ポイントHrebenneにたどり着いたのは日もかなり西に傾いたころ、午後6時きっかりであった。

ではまた国境越えの後でお会いしましょう。また自戒。